健康寿命の罠【人生100年時代を健康に過ごそう】

 こんにちは。白衣の男子です。

 人生100年時代と言われているように、私たちは、100歳まで生きる可能性が高くなっています。

 老後が心配。。。

 日本では税金が上がる一方・・・・

 だから、お金の心配が堪えませんよね。

 

老後2000万円問題という言葉がありますが、やはり働けなくなる老後は、「お金」の問題が心配ですよね。

これを補うために、

①貯蓄

②投資(積み立てNISAやNISAなど(2024年からは新NISA))

③長く働く

などさまざまな対策が様々なメディアで紹介されています。

(吹き出し)給料少ないのに「貯金」や「投資」に回せるお金なんてないよ!やっぱり長く働くしかないのかな?

長く働くという言葉の一つに「人生100年時代」という言葉もよく耳にするようになりました。

 「100歳まで働くことができる時代ですよ」という意味らしい・・・

(吹き出し)でも100歳まで働けるの?

普通に考えても、現状で100歳まで働いている人を見たことがあるでしょうか?

居たとしても非常に稀ですよね?

また、仮に100歳まで生き抜いたとしても、

健康で元気なまま自由に仕事や生活ができる状態なのでしょうか?

長生きしても自由に行動ができない状態なら意味がないと思う方も多いのではないでしょうか?

そこで出てくる言葉が「健康寿命」!

 私たちは本当に100歳まで自由な生活が送れるのか?

この記事を読むと、

①本当に100歳まで生きるのか?

②100歳まで生きたとして、自由な生活が望めるのか?

③どうすれば、健康寿命が延びるのか?

が分かります。

順番に解説したいと思います。

 

本当に100歳まで生きるのか?

(厚生労働省:平成27年簡易生命表を参考に作成)

人生100年時代と言われていますが、私たちはどのくらいの確率で100歳まで生きるのでしょうか?

Rashidらの研究では、

男性の場合、平均寿命は84歳で、6.5%の確率で100歳まで生きられるそう。

女性の場合、平均寿命が88歳で、100歳まで生きられる可能性は10.4%。

つまり、約10人に1人が100歳まで生きるという計算になります!

しかし、100歳まで健康で自由に生きることが出来るのでしょうか?

100歳まで健康で自由に生活できるのか?

「健康」で「自由」に生活を送り続けることは、何の対策もなしには不可能です。

なぜなら、

日本の平均寿命は伸び続けていますが、健康寿命との差は10歳ほど差があると厚労省から報告されているからです。

平均寿命

平均寿命とは「0歳における平均余命」のこと。

つまり、単純に「生まれてから死ぬまでの期間」ということになります。

2019(令和元)年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳です[1]

健康寿命

健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと。

つまり、「誰の手伝い(介護)もいらず、自由に行動できる状態」のことを指します。

2019(令和元)年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳です[2]

健康寿命の罠

このように、2019(令和元)年における我が国の平均寿命は、健康寿命とはそれぞれ男性で約9年、女性で約12年の差があります。

私たちが

国民一人ひとりが健やかで心豊かに生活できる活力ある社会を実現し、社会保障制度を持続可能なものとするためには、平均寿命を上回る健康寿命の延伸を実現することが必要です。

つまり、人生100年時代に100歳まで自由に生活するためには、「健康寿命」を延ばさないといけないのです。

では、健康寿命はどうしたら延びるのでしょうか?

人生100年時代の健康寿命を延ばすためには何をしたらいいの?

①健康寿命を下げる原因は何?

健康寿命を延ばすためには、健康寿命を下げる「原因」を知って、「原因」に対する対策をすることが必要です。

では、健康寿命を下げる(介護が必要になる)原因は何でしょうか?

以下のグラフで紹介したいと思います!

「転倒・骨折」、「認知症」、「脳血管障害」、「衰弱(廃用症候群など)」、「関節疾患(関節痛など)」は、介護が必要になる主な原因です。

そのため、健康寿命を下げる原因になります!

②健康寿命を延ばす方法は?

では、健康寿命を延ばすためには何をすればよいのでしょうか?

その方法をいくつか紹介します。

 ①若いうちから筋力トレーニングなどの運動を行っておく。

筋トレは、「転倒や骨折」、脳卒中の原因にもなる「生活習慣病」や「認知症」を予防してくれます。

③若いうちからストレッチなど各関節を柔らかくしておく。

ストレッチは、「関節痛」や、場合によっては、「転倒」も予防する力を発揮してくれます。

④生活習慣病にならないように食事や栄養管理に気を付ける。

栄養管理は、「生活習慣病」を予防できるだけでなく、筋トレのトレーニング効果を高める可能性もあります。

⑤「もう年だから」といって①~③を怠ってはいけない。

ほとんどの方は、「年齢」を理由に運動や影響管理をしていません。

「どうせもう年だから・・・」「今更そんなことやったって・・・」

そんなことはありません!

いつからでも健康になることはできます!

諦めず今からできることを始めてみましょう!

まとめ

今回は「健康寿命」について解説しました。

みんな老後は不安です。

老後資産は、NISAなどで準備は出来ていても、健康でなくては、豊かな生活を送ることは出来ません。

また老後、お金に不安があるのであれば、運動や栄養管理などの健康管理を行って、健康寿命を延ばすことは、長く働くための必須条件です。

どんな方でも健康は、将来や老後を豊かにしてくれますので、一緒に将来の豊かな生活を目指しましょう!

参考文献

  1. 厚生労働省.
    令和元年簡易生命表の概況.
    https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life19/dl/life19-14.pdf
  2. 厚生労働省.
    健康寿命の令和元年値について.
    https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf
  3. 厚生労働省.
    スマート・ライフ・プロジェクト.
    https://www.smartlife.mhlw.go.jp/
  4. http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life15/
  5. Rashid, T., Bennett, J. E., et al. (2021). Life expectancy and risk of death in 6791 communities in England from 2002 to 2019: high-resolution spatiotemporal analysis of civil registration data. The Lancet Public Health, 6(11), E805-E816. https://doi.org/10.1016/S2468-2667(21)00205-X
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